デコメール系 HTML メール利用者の4割がテンプレートのみを使用

著者: japan.internet.com編集部
▼2006年10月19日 09:00 □国内internet.com発の記事
http://japan.internet.com/research/20061019/1.html

KDDI の「デコレーションメール」、ソフトバンクモバイルの「アレンジメール」と、NTT ドコモの「デコメール」とやりとりできる HTML メールサービスが発表されている。携帯電話キャリア各社は、MNP に向け、他社あって自社にないサービスを大量に投入している状況だ。

HTML メールは、文字の色や背景色を変えたり、画像を挿入するなどして、携帯電話メールの感情表現に幅を持たせてくれるものだ。今回は、このデコメールを中心として、メールの表現方法に関して調査を行った。

インターネットコム株式会社と株式会社クロス・マーケティングは、「携帯電話メールの表現方法に関する調査」を行い、顔文字や絵文字、デコメールなどの HTML メールなどの利用状況を探った。

調査対象は、18歳〜50代の携帯電話ユーザー300人。男女比は男性50.0%、女性50.0%、年齢別は、18〜19歳20.0%、20代20.0%、30代20.0%、40代20.0%、50代20.0%。

デコメール」などの HTML メールを利用するかどうかを質問したところ、「よく利用する」は4.0%(12人)、「たまに利用する」が16.0%(48人)であり、合計すると20.0%と、5分の1がデコメールを利用しているという結果となった。

ドコモ以外のキャリアでは、まだ対応機種がとても少ない状況であることを考慮すると、デコメールの利用率は高いと言ってよいだろう。

デコメールは、端末に収録されているテンプレートを使用することにより、簡単に作成することが可能だ。デコメール利用者48人に、この「テンプレート」をどの程度使用するのか尋ねた。

「テンプレートしか使用しない」という回答は40%(24人)。テンプレートを使用せずに、携帯電話のキーだけで編集操作を行うのは、さすがにハードルが高いようだ。

「主にテンプレート、たまに自分で編集」も同じく40%(24人)であり、テンプレート派は8割近くにも上った。「自分で編集しかしない」という上級ユーザーは、わずか1.7%(1人)だ。

デコメールは、使用できる機種が限られているが、絵文字や顔文字など、メールの感情表現手法には、さまざまなものがある。最後に、それらの利用状況を探ってみた。

顔文字や絵文字などを挙げ、「次の感情表現方法のうち、あなたがメールで語尾に良く使うものを教えて下さい」との質問を行ったところ、もっとも多かったのは、「!」「?」などの「符号など」で63.0%(189人)であった。

定番の絵文字・顔文字は、「絵文字」が48.7%(146人)、「顔文字」が49.3%(148人)と、どちらも半数近い回答を得ている。

絵文字は、一般的なパソコンのメールにはない、携帯電話発の感情表現手法だ。KDDIソフトバンクで HTML メール対応端末が増えれば、HTML メールは絵文字に負けないほど普及するのかもしれない。

(調査協力:株式会社クロス・マーケティング