ネット動画広告の市場規模、05年5億円・JIAA

http://it.nikkei.co.jp/internet/news/index.aspx?i=20060327ba000ba
 インターネット広告関連のメディアや広告代理店など142社で構成するインターネット広告推進協議会(JIAA)は27日、インターネット上の動画CMの市場規模が2005年に5億円にのぼったと発表した。ネット広告全体に占める割合はわずかだが、USENが運営する無料動画配信「ギャオ」など、ネット上の動画配信サービスの急速な立ち上がりを反映し、2004年の1億円から5倍に伸びたという。同協議会では、2006年の市場規模には30億円と、伸びがさらに加速すると予測している。
 「インターネットCM」の市場規模は、同協議会に参加する各社の媒体費から集計した。現在はテレビ向けに制作したCMをネットに流すケースが多いことなどから、CMやサイトの制作費は含まない。協議会では、「2005年はインターネットCMがスタートした年、との実感を持っている。権利関係などの課題を含め、運用規定を議論していく」としている。
 電通が集計する「日本の広告費」では、2005年のネット広告全体は2808億円。協議会では、「インターネットCM」の定義について、ネット広告の中でも動画や音声を使用し、ポータルサイトなどの広告スペースに掲載された広告目的のものを対象とするとした。フラッシュ技術により単純に画像が切り替わるものや、広告主のウェブサイトに掲載された動画CMなどは対象外とした。
[2006年3月27日/NIKKEI NET/IT+PLUS]