「地図」サイトの利用者数、ヤフー、Mapion、MapFan に続き4位に Google

著者: japan.internet.com 編集部
▼2006年8月29日 12:30 □国内internet.com発の記事
http://japan.internet.com/wmnews/20060829/print5.html

ネットレイティングスは29日、2006年7月度のインターネット利用動向情報サービスの調査結果を発表した。

調査によると、夏の行楽シーズンを迎えた7月は旅行関連サイトの利用者が増加し、旅行カテゴリー全体で対前月比17%増の2,378万人に達したという。これは国内のインターネット利用者全体の55%にあたる。また対前年同月比でも16.2%(330万人)の増加だ。

旅行関連サイトをさらに細分化すると、「旅行情報全般」部門では2位の楽天トラベルが対前年同月比40.1%増加し利用者数400万人を獲得、トップの Yahoo!トラベルとの差を10万人まで縮めている。また4位の JTB も利用者が83万人増加しており、ネット分野でも着実に成長を見せている。その一方で Yahoo!トラベルとじゃらんは振るわなかった。

「地図」部門では対前年同月比3割近い成長を遂げた Yahoo!地図情報が860万人もの利用者を集めるなか、Google Maps も対前年同月比284%増となり、利用者数が200万人を突破した。ただ両者の間には2位の Mapion(利用者数540万)と3位の MapFan Web(利用者数330万)がおり、その差は依然として大きい。

「エアライン」部門では日本航空全日空がほぼ同様に伸びているが、2006年7月度の利用者獲得では日本航空がリード。しかし、両社 Web サイトの重複利用者は114万人以上おり、両サイト利用者のそれぞれの4割以上に相当しているという。この点からネットレイティングスは、両社の固定客獲得のための競争はここしばらく続くだろうとしている。

同社代表取締役社長兼チーフアナリストの萩原雅之氏は、「旅行関連サイトは従来からインターネットと親和性の高いサービスとして利用者の多いカテゴリーだった。ここにきて他のサイト・カテゴリーと同様に上位サイトによる寡占化が進んでいるが、他のカテゴリーとは異なり1社寡占ではなく、複数の上位サイトが激しい競争を繰り広げて上位グループを形成している」と分析している。